ミース バルセロナチェア
ミース バルセロナチェア Barcelona Chair [1929]
世界初のデザイン学校「バウハウス」の第3代目校長を務めた、ミース・ファン・デル・ローエのデザインによる有名なバルセロナチェアです。
ミース・ファン・デル・ローエは、ル・コルビュジエ、フランク・ロイド・ライトと共に、近代建築の三大巨匠。
「Less is more.」(より少ないことは、より豊かなこと)や「God is ain the details」(神は細部に宿る)という標語で知られ、近代主義建築のコンセプトの成立に貢献した建築家です。
1929年、スペイン・バルセロナ博覧会のドイツ館の設計依頼を受けたミース・ファン・デル・ローエは、スペイン国王アルフォンソ13世夫妻のご臨席のために、バルセロナチェアをデザインしました。バルセロナパビリオンの空間の一部としてデザインされ、細部のディティールにこだわることで完璧な形として作り上げられた作品です。ミースが好んで使っていた「God is in the details(神は細部に宿る)」という言葉の通り、彼の哲学が凝縮された作品と言えます。
本作品は、チェアや机、オフィスシステム等の伝統あるデザインファーム、「ノル(Knoll)」による製造。
万博終了後、約17年の時を経てアメリカでバルセロナチェアの製造が試みられます。 Knollでは1948年頃から研究開発に取り掛かり、当時、他社では不可能であったこのチェアに課したミースの要望を、高い技術力と研究により実現させました。
そして1953年6月16日、Knoll社は、ミースの全ての家具の製造販売権を取得し、以降、バルセロナチェアをKnoll社のシンボルとして生産し続けています。
MoMAの永久コレクションとして収蔵されています。
[出典]Knoll Japan
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