ファベルジェ 第3のインペリアル・エッグ
ファベルジェ 第3のインペリアル・エッグ ( Third Imperial Egg )
ピーター・カール・ファベルジェ (Peter Carl Fabergé) の有名な、インペリアル・イースター・エッグ の一つで、長く行方不明となっていた、第3のインペリアル・エッグ ( Third Imperial Egg ) です。
数年前に米国のくず鉄業者が骨董市で発見。転売しようと約140万円で手に入れ、その後、インターネットで行方不明のエッグの価値を知ったというシロモノ。
この業者は、このエッグに約3300万ドル(約34億円)の価値があることをまったく知らずに、約1万4000ドル(約140万円)で買い取り、これをくず鉄として売ることで、500ドル(約5万円)ほどの儲けを得ようとしていましたが、幸いにも買い手が見つからず、エッグは溶解されずに済んだそうです。
まさに掘り出し物として、再び陽の目を見る事になったエッグ。
ロンドンのアンティーク宝飾品取引会社ウォルツスキーにより、2014年4月に112年ぶりにロンドンで公開されました。
このイースター・エッグは、ロシア皇帝アレクサンドル3世(Alexander III)が1887年に皇后マリア・フョードロブナ(Empress Maria Feodorovna)に贈ったもので、宝石で飾られた金の台座に置かれ、スイスの老舗高級時計メーカー、ヴァシュロン・コンスタンタン(Vacheron Constantin)の時計が仕込まれています。
ピーター・カール・ファベルジェ (Peter Carl Fabergé) とは19世紀末から20世紀初頭にかけてロシア王室ご用達となった宝石商・金細工師です。
インペリアル・イースター・エッグを始め、ファベルジェがロシア王室の注文を受けて製作された数多くの宝飾品や飾り物、文房具、時計等、膨大な工芸品が残されています。
※ Third Imperial Egg. All Images copyright © Wartski, 2014. Photography Prudence Cuming Associates.
[出典]Wartski