ファベルジェの卵 コーカサス 1893
ファベルジェの卵 コーカサス (Caucasus Faberge Egg)
ピーター・カール・ファベルジェ (Peter Carl Fabergé) とは19世紀末から20世紀初頭にかけてロシア王室ご用達となった宝石商・金細工師です。
インペリアル・イースター・エッグでよく知られています。
ファベルジェがロシア王室の注文を受けて製作された数多くの宝飾品や飾り物、文房具、時計等、膨大な工芸品が残されています。
ロマノフ家のアレクサンドルIII世とニコライII世の注文でそれぞれの皇后と母后のために製作されたインペリアル・イースター・エッグと呼ばれる作品群はその独創性に溢れる美しさと、精緻を凝らした仕掛けとで歴史上屈指の工芸美術品として名高いものです。
ファベルジェの卵とも言われます。
1885年から1917年の間に58個作成されたとされますが、数については異説もあります。
現存が確認されず、行方不明となっているものも多くあります。
今回ご紹介しているのは、インペリアル・イースター・エッグの中の、「コーカサス」。
1893年制作のエッグです。
Matilda Geddings Gray Foundation が所有しています。
素材は、金、銀、プラチナ、ダイヤモンド、真珠、水晶、象牙など。
[出典]The Metropolitan Museum of Art