ファベルジェの卵 鳩時計 1900
ファベルジェの卵 鳩時計 ( Cockerel ) 1900
以前から何度か紹介してきている、ファベルジェの卵。
今回は、1900年制作の「鳩時計 ( Cockerel ) 」を紹介します。
本作は、ロマノフ家の4個のエッグとそれ以外の注文で製作した、合計6個ある自動人形型の最初のものです。
ファベルジェは19世紀初頭に現れたスイス製の自動人形の複雑な仕組みを参考に、ミニチュアのエッグに組み込む自動機械を独自に制作。
「鳩時計」はロココ風に唐草模様のデザインを組み合わせた金と青い七宝の卵の中心に金とダイアモンドと真珠の時計がついています。
そして上のボタンを押すと鳩ではなくて、本物の羽毛で飾られた金の雄鶏が現れ、羽ばたきながら唄を歌う仕掛けとなっています。
現在の所有者は、ロシアの財団、「ヴィクトール・ヴェクセリヴェルグ ( Viktor Vekselberg ) 」。
素材は、金、ダイヤモンド、ルビー、真珠、エナメル など。
ピーター・カール・ファベルジェ (Peter Carl Fabergé) とは19世紀末から20世紀初頭にかけてロシア王室ご用達となった宝石商・金細工師です。
インペリアル・イースター・エッグでよく知られています。
ファベルジェがロシア王室の注文を受けて製作された数多くの宝飾品や飾り物、文房具、時計等、膨大な工芸品が残されています。
ロマノフ家のアレクサンドルIII世とニコライII世の注文でそれぞれの皇后と母后のために製作されたインペリアル・イースター・エッグと呼ばれる作品群はその独創性に溢れる美しさと、精緻を凝らした仕掛けとで歴史上屈指の工芸美術品として名高いものです。
ファベルジェの卵とも言われます。
1885年から1917年の間に58個作成されたとされますが、数については異説もあります。
現存が確認されず、行方不明となっているものも多くあります。
[出典]wikipedia