オリベッティ タイプライター レッテラ22
オリベッティ タイプライター レター22 ( Olivetti Lettera 22 typewriter )
イタリアのオリベッティ社 ( Olivetti ) のタイプライター「 レッテラ22 ( Lettera 22 ) 」です。
デザインと製造開始は1950年。建築家とインダストリアルデザイナーとして有名な、マルチェロ・ニッツォーリによるデザインです。
このタイプライターはイタリアでは非常にポピュラーで未だに根強いファンが多くいます。
その美しく洗練されたプロダクトデザインは、1950年代のオリベッティのプロダクトの中で、最も成功した製品として位置付けられるようになりました。
また、1954年に、イリノイ工科大学が、過去100年間におけるベストデザインのプロダクトとして選定しています。
ニューヨーク近代美術館(MoMA)所蔵作品です。
レッテラ22は、同じオリベッティの、以前ご紹介した「バレンタイン」とは対比的なデザインと言われます。
バレンタインが、タイプライターとしての機械的でメカニカルな動き・仕掛けと美しさを強調する方向性なのに対し、レッテラ22は、反対にそのメカニカルな仕掛けや美しさを包み隠す方向でデザインされており、プロダクトとしてメカニカルな存在感が突出し過ぎないように、バランスに配慮してデザインされています。
オリベッティは、1908年にカミッロ・オリベッティにより設立された、イタリアの事務機器メーカー。
自社の製品や広告のデザインに優秀なデザイナーやアーティストを起用し、事務機器に『美観』という価値観を取り入れました。50~70年代にかけて行われた広告活動や文化的な活動によってolivettiは質の高いCI(コーポレート・アイデンティティ)を確立します。
これらは現代のCIの先駆けとして世界的に認知されています。60~70年代には大ヒットした赤いタイプライター『Valentine』をはじめ、秀逸な機能とデザインを持った製品を数多く生み出しています。
その後は電卓やパソコン、プリンタなどの分野にも進出し、現在はテレコム・イタリアに買収されて傘下に入り、主にシステムソリューション事業を運営しています。
[出典]Wikipedia