九谷焼 福島武山 赤網手鉢

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九谷焼 福島武山 赤網手鉢

九谷焼 福島武山 赤網手鉢

日本を代表する陶磁器工芸品、「九谷焼」。
その代表作家、福島武山の赤網手鉢です。
福島武山は、赤絵細描と言う、九谷焼の伝統技法を再び隆盛させた作家です。
赤絵技法は、江戸後期に流行した南画の技法を焼き物に絵付けするために考え出された技法で、赤の細密描法に金彩を施したものです。
この技法の全盛期は、明治から昭和初期で、一時期は200人以上の赤絵職人がいましたが、その後は衰退し細々と伝統技法を継承しています。

福島武山は、独学で過去の良作の赤絵作品を長年研究し、赤絵細描の技法を習得。
赤絵として古くから描かれてきた唐人や竹林の七賢人といった画題のほか、赤単一色で立体的に表現する独自のデザインの開発にも取り組んでいます。

平成10年度に赤絵細描の作品で第23回全国伝統的工芸品コンクールの内閣総理大臣賞(グランプリ)や、その他多くの賞を受賞し、平成15年には石川県指定無形文化財に認定されました。
赤絵は主に赤絵の具1色で描く作風。補色的に金や色絵の具を使い輪郭を強調したり、アクセントを持たせたりします。

赤絵は1色での描写ゆえ遠近感が表現しにくいという難点がありますが、福島武山はこの磁器の表面という2次元的なスペースを視覚効果を利用して立体感を表現することに成功しました。
赤色は発色が難しく、また、赤色による繊細で細かい線画を仕上げるには、高度で熟練された技術が必要となります。この為に、赤絵の具の調合や描画を行う筆に至るまで数多くの工夫を施しています。
その繊細で美しい描画はまさに職人技。
伝統技法がひときわ輝く素晴らしい芸術品です。
 

日本国内での「知名度」はもちろん、海外でも「ジャパンクタニ」と高い評価を受ける九谷焼。「赤、緑、黄、紫、紺青」の「5彩の色使い」で豪快かつ繊細に描かれる「色絵の表現力」は他に類がない、九谷焼「独特の魅力」です。
今も昔も、その「完成度の高さ」から、「大切な方への贈り物」や「特別な記念品」として、「個人の方から、企業の方」、さらに、「宮内庁御用達」の工芸品として大変重宝されています。
九谷焼は、敬老の日、金婚式、銀婚式の記念品・贈答品、父の日・母の日・誕生日プレゼントに、定年退職祝い、内祝い、還暦祝い、喜寿祝い、米寿祝い等の記念品として、人気の高い、陶磁器の名ブランド。

長い歴史を持つ九谷焼は、鮮やかな「九谷五彩」の中に、土に命を注ぎ上絵に心を込める職人のひたむきな情熱と豊かで細やかな感性が見事に調和して表現されており、日本を代表とする陶磁器として国内はもとより海外まで知られ、多くの人達に支持され親しまれております。

九谷焼 福島武山 赤網手鉢

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[出典]九谷焼情報広場

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