アップル iPhone 4
アップル iPhone 4 ( Apple iPhone 4 )
米アップルの、現在の主力プロダクトiPhoneシリーズの2010年6月に発表されたiPhone 4です。
iPhoneシリーズの人気の起爆剤となったとも言える、本モデル。
それまでの、ボディ背面をポリカーボネイト製の丸みを帯びさせたデザインから、側面にアンテナを兼ねる金属製のフレームを露出させ、表・裏面共に強化ガラスにより側面を挟みこむような平坦なサンドイッチ構造へと、フルリニューアルされたデザインとなりました。
スティーブ・ジョブズをして、ライカのカメラのように美しく精緻なデザインと言わしめた、アップルのモノ作りとデザインのクオリティの高さが伺えるプロダクトです。
元々、このサンドイッチ構造のデザインは、iPhoneが世に出される前に数多くのプロトタイプが作られた中でのデザインアイデアの一つでした。
初代iPhoneから3Gまでは、持ちやすさを意識した背面が丸みを帯びたデザインが採用されましたが、アップルのデザイナー、ジョナサン・アイブはiPhone 4でプロトタイプ当初にあったサンドイッチ構造のデザインを復活させました。
このデザイン変更により、親しみやすさよりも、エレガントで高級感溢れるデザインが強調され、精緻でクオリティの高い工芸品のような美しいプロダクトと言うデザインイメージ・ブランドイメージの定着化に成功したと言えると思います。
また、iPhone 4からレティナディスプレイと呼ばれる、人の網膜を凌ぐ高精細な画面を実装し、印刷レベル以上の美しく精緻な画面を提供。
これまでのスマートフォンの視覚体験を大幅に底上げし、ある意味、スマートフォンとしての完成形を示したモデルと言えます。
然しながら、エレガントさと高級感の演出に一役買った、側面のアンテナを兼ねる金属製のフレームは、持ち方によって、アンテナ感度が悪くなる等のアンテナゲートの問題を抱えました。
この問題も後続モデルとなる、iPhone 4S,iPhone 5,5S等で洗練され解消されて行くことにはなります。
また、iPhone 4は白モデルも発表されましたが、当時の製造上の問題で、大量生産されるのは、2011年の春以降となります。
このiPhone 4から始まったサンドイッチ構造の美しいデザインは、その後、2013年発表のiPhone 5Sまで続きますが、2014年発表の画面が格段に大型化されたiPhone 6からは持ちやすさを意識した、初代iPhoneに近いデザインへと変更される事となりました。
[出典]GIGAZINE
世界で最も美しいスマートフォンと言っても過言ではない