ヴェネチアガラス アルフレッド・バルビーニ 花瓶 ‘Vetro pesante’

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ヴェネチアガラス アルフレッド・バルビーニ 花瓶 'Vetro pesante' ( Venetian Glass Alfredo Barbini 'Vetro pesante' Vase )

ヴェネチアガラス アルフレッド・バルビーニ 花瓶 ‘Vetro pesante’
( Venetian Glass Alfredo Barbini ‘Vetro pesante’ Vase )

イタリアを代表する、伝統的なガラス工芸、ヴェネチアガラスの作品です。
ヴェネチアガラスの熟練したマエストロ(名人、マスター)の中でも、巨匠と呼ばれる、アルフレッド・バルビーニ ( Alfredo Barbini ) の花瓶作品。
‘Vetro pesante’ ( 重いガラス ) と名付けられたシリーズの作品です。

この花瓶は1962年に制作されたものです。
‘Vetro pesante’の名前通り、ガラスと言うマテリアルが持つ重厚感と存在感を、よく表現した作品となっています。
色被せガラスとクリア、グレー、レッドの色構成によるガラス・オブジェ作品。
モダンインテリアのような美しいスタイルを持ち合わせながら、ガラスの持つ重厚感と存在感で、独特な世界観を表現しています。
その吸引力のある佇まいは、ある意味、宇宙観と呼んでもいいかも知れません。

以前、北海道を旅行した時に、小樽の北一ヴェネツィア美術館にて、このアルフレッド・バルビーニの作品を見た事がありますが、ガラスの塊で構成されたオブジェが、凄まじいまでの吸引力と存在感と美しさを持っており、しばし呆然と見つめていたのを思い出します。

高さ、26.8 cm。
 

ヴェネチアガラス(VENEZIAN GLASS)

ヴェネチアガラスは、700年以上もの歴史と伝統を今に伝えています。もちろん、その名のとおり中心地がイタリアのヴェネチアであることは言うまでもありません。中世のヴェネチアは、世界貿易の中心となる過程で優れたイスラムのガラス芸術吸収することにより誕生しました。

ヴェネチアガラスを”ムラノガラス”とも呼びますが、ムラノとはヴェネチア本島から北東約1.5kmにある島で、ここでガラス製造が集中して行なわれていたため”ムラノガラス”とも呼ばれています。ここもあの有名なスワロフスキーと同じようにその製法の秘密を守るためにヴェネチア本土からこのムラノ島に工房を移転したのだといわれています。

ムラノ島で制作されるガラス芸術は15世紀には 高級工芸品として価値を持ち始め16世紀には、ヨーロッパ全土で広く受け入れられ、流行していきました。ヴェルサイユ宮殿の「鏡の間」は、12人のムラノのマエストロ(職人)がヴェネチアから連れ出されて製作したといわれています。

こうしてその名をヨーロッパ全土に広めたヴェネチアガラスは、主に貴族や富豪のために特別に注文されたテーブルウエアを製作するために、大きくそのスタイルを発展させました。 そして、アイスクラック、ダイヤモンドポイント彫り、レースガラス、クリスタルなど多彩なカットの技法が次々に生み出されました。近世では、ガラス文化をヨーロッパ全土に広め、一時はヨーロッパ市場の90%を占有するほど成長しました。

そして現在、熟練したマエストロ(名人)達は息子からそのまた息子へとこの技術を伝承し、昔と変わらぬ伝統の技を活かしながらヴェネチアガラスは創り続けられています。機械での大量生産では出せない本物の味わいがそこにあります。

ヴェネチアガラス アルフレッド・バルビーニ 花瓶 'Vetro pesante' ( Venetian Glass Alfredo Barbini 'Vetro pesante' Vase )

ヴェネチアガラス アルフレッド・バルビーニ 花瓶 'Vetro pesante' ( Venetian Glass Alfredo Barbini 'Vetro pesante' Vase )

ヴェネチアガラス アルフレッド・バルビーニ 花瓶 'Vetro pesante' ( Venetian Glass Alfredo Barbini 'Vetro pesante' Vase )

ヴェネチアガラス アルフレッド・バルビーニ 花瓶 'Vetro pesante' ( Venetian Glass Alfredo Barbini 'Vetro pesante' Vase )

[出典]QUITTENBAUM


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