有田焼 文山窯 マグカップ 牡丹輪花 銀シルバー
日本を代表する陶磁器工芸品「有田焼」のマグカップです。
有田焼の文山窯の作品です。
実にエレガントで優美かつ品の良いデザインです。
水色で牡丹の花びらをモチーフとした模様が施されており、なんとも贅沢なデザイン。
プラチナとの組み合わせで、清潔で清々しい印象もあります。
上品な雰囲気を帯び、贈り物としても喜ばれます。
文山窯は、有田特有の華麗さと優美さ、そして仕事のよさを器に反映させ、古典的なモチーフを現代感覚にアレンジした有田焼を生み出しています。
日本で古くから愛されている牡丹の花は、一珍(細い針穴から搾り出しながら素地に盛り上げて模様を描く技法)と言う技法で表現し、花びら一枚、一枚が立体的に浮きでています。
また、縁取りには、プラチナを使って豪華に仕上げています。
一珍は、素焼きのあとフリーハンドで行い、それぞれに異なったおもむきに描き、次に濃み(だみ筆と呼ばれる太い筆で面を塗る)を施しますが、ここでは一珍を生かすようにだみ筆ではなく、濃淡が出ないよう独自の道具を使用しているのが特徴です。
釉薬をかけ1300で本焼成後、加色する部分(光沢がでる)に上絵のプラチナや金をたたき、奥行きのある凹凸を完成させています。
シルバー&プラチナカラーの贅沢で気品ある牡丹模様。
特に、形状に高度な技術が見えるマグカップは、通常ならボディと取っ手を別々に形成し接着をして作るところを、一体形成で作っている為、美しいフォルムとモダンさが表現されています。
日本磁器発祥の地、有田焼
有田焼とは、現在の有田町やその周辺で生産された磁器の総称で、江戸時代には、有田皿山で作られた製品が伊万里港から積み出されたために「伊万里焼」または「伊万里」と呼ばれました。豊臣秀吉が朝鮮へ出兵した文禄の役(1592)・慶長の役(1597)の後、朝鮮半島から多くの陶工達が渡来、彼らによって日本の各地で次々と開窯されました。
とくに有田では17世紀初頭に有田泉山で良質の磁器原料が発見され、日本で最初に磁器が焼かれたところです。
その後、寛永14年(1637)に鍋島藩が伊万里・有田地区の窯場の統合・整理を敢行し、現在に知られている有田皿山の体制を整えていったのです。
[出典]松華堂通販SHOP