ヴェネチアガラス アルフレッド・バルビーニ ボウル ラベンダー
ヴェネチアガラス アルフレッド・バルビーニ ボウル ラベンダー
( Venetian Glass Alfredo Barbini Lavender Bowl )
イタリアの伝統的なガラス工芸、ヴェネチアガラス。
伝統的な、ヴェネチアガラスの熟練したマエストロ(名人、マスター)の中でも、巨匠と呼ばれる、アルフレッド・バルビーニのガラスボウルです。
1950年代〜1960年代の作品と推定されてます。
ラベンダーをベースにした配色です。
ラベンダーをベースに外側は、無数のゴールドによる斑点で装飾されています。
実に有機的な形状、複雑な技法で構成され、アルフレッド・バルビーニの他の作品同様、ガラスと言うマテリアルが持つ重厚感と存在感に溢れる、アート作品となっています。
ガラスの透明感と、有機的で不透明な形状の境界が、独特のせめぎ合いを見せており、ユニークで不可思議な外観を構成しています。
ヴェネチアガラス(VENEZIAN GLASS)
ヴェネチアガラスは、700年以上もの歴史と伝統を今に伝えています。もちろん、その名のとおり中心地がイタリアのヴェネチアであることは言うまでもありません。中世のヴェネチアは、世界貿易の中心となる過程で優れたイスラムのガラス芸術吸収することにより誕生しました。
ヴェネチアガラスを”ムラノガラス”とも呼びますが、ムラノとはヴェネチア本島から北東約1.5kmにある島で、ここでガラス製造が集中して行なわれていたため”ムラノガラス”とも呼ばれています。ここもあの有名なスワロフスキーと同じようにその製法の秘密を守るためにヴェネチア本土からこのムラノ島に工房を移転したのだといわれています。
ムラノ島で制作されるガラス芸術は15世紀には 高級工芸品として価値を持ち始め16世紀には、ヨーロッパ全土で広く受け入れられ、流行していきました。ヴェルサイユ宮殿の「鏡の間」は、12人のムラノのマエストロ(職人)がヴェネチアから連れ出されて製作したといわれています。
こうしてその名をヨーロッパ全土に広めたヴェネチアガラスは、主に貴族や富豪のために特別に注文されたテーブルウエアを製作するために、大きくそのスタイルを発展させました。 そして、アイスクラック、ダイヤモンドポイント彫り、レースガラス、クリスタルなど多彩なカットの技法が次々に生み出されました。近世では、ガラス文化をヨーロッパ全土に広め、一時はヨーロッパ市場の90%を占有するほど成長しました。
そして現在、熟練したマエストロ(名人)達は息子からそのまた息子へとこの技術を伝承し、昔と変わらぬ伝統の技を活かしながらヴェネチアガラスは創り続けられています。機械での大量生産では出せない本物の味わいがそこにあります。
[出典]1stdibs.com