九谷焼 吉田美統 12.5号花瓶 釉裏金彩牡丹唐草文
人間国宝(国指定重要無形文化財)認定者、吉田美統による、花瓶作品です。
吉田美統は、日本の陶磁器工芸名陶、「九谷焼」を代表する作家であり、錦山窯の三代目です。
釉裏金彩(ゆうりきんさい)と呼ばれる技法で、重要無形文化財に認定されました。
釉裏金彩は、陶磁器の器地に金箔や金泥等の金彩を用いて文様を描き、そのうえに釉薬を掛けて焼き上げる制作技法です。
金箔の扱い方、焼成法等、陶芸技法の中でもきわめて難しいものの一つとされています。
釉裏金彩は、金箔の薄箔・厚箔を使い分け、遠近感を出していきます。
吉田美統作品の中でも、代表的なものは、黄緑をベースにし、椿などの花・植物を、絶妙な技術で金箔を重ねて繊細に奥行き深く表現したものです。
本花瓶作品も、釉裏金彩の絶妙な技術が存分に活かされており、美しく淀みのない緑地に洗練された金彩が丁寧に繊細に施されています。
使用する金箔は極薄の為、カットに極めて高度な技術を要します。
金箔を焼付けた後、透明釉を施し、金本来の色を際立たせているのも特徴で、その金色は変色することなく金本来の色を永続できます。
落ち着いた品格のある美しさは、芸術品として高い評価・価値を得ています。
本作品は、300万円程の値付けとなっています。その値段からも芸術的評価の高さが伺えます。
日本国内での「知名度」はもちろん、海外でも「ジャパンクタニ」と高い評価を受ける九谷焼。「赤、緑、黄、紫、紺青」の「5彩の色使い」で豪快かつ繊細に描かれる「色絵の表現力」は他に類がない、九谷焼「独特の魅力」です。
今も昔も、その「完成度の高さ」から、「大切な方への贈り物」や「特別な記念品」として、「個人の方から、企業の方」、さらに、「宮内庁御用達」の工芸品として大変重宝されています。
九谷焼は、敬老の日、金婚式、銀婚式の記念品・贈答品、父の日・母の日・誕生日プレゼントに、定年退職祝い、内祝い、還暦祝い、喜寿祝い、米寿祝い等の記念品として、人気の高い、陶磁器の名ブランド。長い歴史を持つ九谷焼は、鮮やかな「九谷五彩」の中に、土に命を注ぎ上絵に心を込める職人のひたむきな情熱と豊かで細やかな感性が見事に調和して表現されており、日本を代表とする陶磁器として国内はもとより海外まで知られ、多くの人達に支持され親しまれております。
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