金工 萩野紀子 矧合せ 花瓶

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金工 萩野紀子 矧合せ 花瓶

金工 萩野紀子 矧合せ 花瓶

日本の金工作家、萩野紀子 (ハギノ ノリコ) による、花瓶作品です。
萩野紀子は、線をテーマにした作品作りが特徴。
同じ幅の線が形によって変化して見え、また、形によって線の幅が違って来る。
そうした線の動きのおもしろさを金属の色のバランスを考え、矧合せ(はぎあわせ)した作品にしています。

更に、作品の中に槌目を入れる事で、緊張感の中にもやさしさを、金属でありながら暖かさを感じるような作品作りをしています。

この、矧合せ花瓶は、2012年の制作。
素材は、銀、金、赤銅。

金工の技法としては、「鍛金」と呼ばれる技法を用いています。
金属を叩き上げて形を作っていく技法。
木台の凹部の上で、板状の金属を木づちでたたいて曲げます。そのあと当金と言う色々な形の鉄の棒を木台にさし、だんだんと形を作ります。一つの作品ができあがるまでには何万回もたたきます。
作品の厚みが薄く仕上がり、軽くて丈夫。
叩いた事が分からないくらいなめらかに仕上げたり、また、叩いた跡を残す事により、味のある仕上がりにもなります。

幾何学的な形状に、ストライプによる装飾が、クールでスタイリッシュな印象を醸しだしてますが、表面には槌目が施され、またその色合いから不思議な暖かさと優しさが表現されています。

萩野紀子は、武蔵野美術短期大学卒業後、金工作家で鍛金・矧合せを作風とする人間国宝の関谷四郎に師事。
日本工芸会正会員、埼玉美術家協会会員、巧匠会会員です。

金工 萩野紀子 矧合せ 花瓶

金工 萩野紀子 矧合せ 花瓶

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金工 萩野紀子 矧合せ 花瓶

金工 萩野紀子 矧合せ 花瓶

[出典]Onishi Gallery


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