ラリック 花瓶 トゥールビヨン オーバル
ラリック 花瓶 トゥールビヨン オーバル ( Lalique Tourbillons Oval Vase )
フランスを代表する、クリスタルガラス工芸ブランド「ラリック」の美しい花瓶です。
シダの花の動きに触発されてデザインされた、トゥールビヨンと名付けられたシリーズの作品。
トゥールビヨンとは、フランス語で、「つむじ風」の事です。
吹き荒れる風のエネルギーを、クリスタルガラスの中に表現したダイナミックさと躍動感に溢れた作品。
この、トゥールビヨンのデザインは、1926年にルネ・ラリックが考案したデザインです。
ラリックらしい、曲線美に溢れたデザイン。
その抽象的なデザインは、最大限に自由な演出を可能にします。
絵画的で詩的なその曲線は、渦の中で、驚くほど魅惑的な光のリズムを創出しています。
素材はクリアクリスタルに黒のエナメル。
職人の熟練と技によるハンドメイドの作品です。
ラリックは、花や樹木、昆虫、動物、そして神秘的な女性像などを題材した作品が多く、繊細で優美な美しさとヨーロッパの香り高い芸術性に溢れた工芸品。
創始者のルネ・ラリックは、「アール・ヌーヴォー」の宝飾デザイナーとして名声を得、その後ガラス工芸品の製作に転向し「アール・デコ」のガラス工芸作家として成功を収めました。
1860年にフランス・シャンパーニュ地方に生まれたルネ・ラリックは、1900年に開かれたパリ万国博覧会で「アール・ヌーヴォー」の宝飾デザイナーとして名声を得、その後ガラス工芸品の製作に転向し「アール・デコ」のガラス工芸作家として成功を収めました。その作品は今日、フランスの文化遺産に数えられ、パリ・オルセー美術館、ニューヨーク・メトロポリタン美術館など世界中のミュージアムに所蔵されています。
その特徴は、花や樹木、昆虫、動物、そして神秘的な女性像などを題材としてフロステッドといわれる艶消し技法を使ったレリーフによる装飾表現です。フロステッド加工、あるいはフランス語でサティナージュと呼ばれるラリックの伝統的な艶消しのテクニックにより、光は単純に透過することなくクリスタルの内部にこもってから柔らかに反射されるため、レリーフにニュアンスあふれる陰影が生まれます。深い白色のトーンから透明に近い仕上げまで、多彩なフロステッド加工においてラリックの工房は世界最高の技術を誇ります。
[出典]Lalique