九谷焼 宮吉ゆみこ 4.2号香炉 銀彩牡丹
日本を代表する伝統的な陶磁器工芸、「九谷焼」の香炉作品です。
九谷焼は、九谷五彩と言う言葉に代表されるように、華やかな色絵と色使いが特徴・魅力の陶磁器。
今回の香炉は、そうした九谷焼の中ではちょっと異色な印象もある青色を主体とした色使いです。こうした多彩さも九谷焼の魅力。
本作品は、九谷焼の女流作家、「宮吉ゆみこ」による作品です。
宮吉ゆみこは、染付と呼ばれる藍を主体とした色付技法と、銀彩とを組み合わせた作風が特徴です。
染付による青一色の濃淡で表現された色絵に銀彩の組合せが、独特の美しさと奥行き、繊細さを醸し出しています。
銀彩の箇所は、酸化を防ぐ目的もあり、金が少し混ざっています。
本作品では、椿の花が染付による青色の濃淡で美しく表現され、銀彩による輪郭がその美しさを更に引き立てています。
東洋的でありながら、どこか西洋的な印象もあります。
女性らしい繊細で木目細かな装飾。
香炉は、趣味性・嗜好性が高い事から、芸術性を追求する傾向が高く、芸術性・美術的価値の高い作品が多いですが、本作品もそうした香炉の特色が活かされた作品です。
宮吉ゆみこは、金沢美術工芸大学の工芸科陶磁器コース出身。
平成21年に国指定伝統工芸士に認定されました。
日本国内での「知名度」はもちろん、海外でも「ジャパンクタニ」と高い評価を受ける九谷焼。「赤、緑、黄、紫、紺青」の「5彩の色使い」で豪快かつ繊細に描かれる「色絵の表現力」は他に類がない、九谷焼「独特の魅力」です。
今も昔も、その「完成度の高さ」から、「大切な方への贈り物」や「特別な記念品」として、「個人の方から、企業の方」、さらに、「宮内庁御用達」の工芸品として大変重宝されています。
九谷焼は、敬老の日、金婚式、銀婚式の記念品・贈答品、父の日・母の日・誕生日プレゼントに、定年退職祝い、内祝い、還暦祝い、喜寿祝い、米寿祝い等の記念品として、人気の高い、陶磁器の名ブランド。長い歴史を持つ九谷焼は、鮮やかな「九谷五彩」の中に、土に命を注ぎ上絵に心を込める職人のひたむきな情熱と豊かで細やかな感性が見事に調和して表現されており、日本を代表とする陶磁器として国内はもとより海外まで知られ、多くの人達に支持され親しまれております。
[出典・購入]Amazon.co.jp, 伝統本舗