九谷焼 吉田幸央 9.5号花瓶 彩色金彩
日本を代表する陶磁器工芸品、「九谷焼」の花瓶です。
既成の枠を超え、新たな九谷焼の可能性を追求する陶芸作家、吉田幸央による作品。
陶磁器とは思えないような不思議な質感を持った作品です。柔らかく紙細工のような趣を見せています。
見た目の新しさを感じる印象とは裏腹に、作りの技法は九谷焼の伝統的な技法を用いています。
吉田幸央は、九谷焼を代表する作家で、人間国宝である錦山窯三代目、吉田美統の息子です。
錦山窯は、釉裏金彩(ゆうりきんさい)のような金箔を豊富に用いる技法が代々受け継がれ、金を中心とした華やかな作風・金彩を特徴としていますが、近年は、九谷焼の伝統とモダン、その融合に注力しており、従来の方法論にとどまらず、器の形や色彩、デザインなどのバランスを考慮しながら作風を模索しています。
吉田幸央の作品は、まるで水彩画のような淡い色合いが施された磁器の滑らかな感触が印象的な作風が特徴。
下地に水を弾く釉薬を塗り、その上に透明の釉薬をのせ、わざとはじかせて「水のかたち」を散りばめています。
そして、その上に何色も絵の具を塗り重ね、細かい金箔を重ねて仕上げられていて、その透明感と色の重なりが、磁器と思えないほど柔和な感触となっています。
時代の感性を取り入れ、一代一代がその技術を築きあげて、九谷焼の伝統は引き継がれていきます。
日本国内での「知名度」はもちろん、海外でも「ジャパンクタニ」と高い評価を受ける九谷焼。「赤、緑、黄、紫、紺青」の「5彩の色使い」で豪快かつ繊細に描かれる「色絵の表現力」は他に類がない、九谷焼「独特の魅力」です。
今も昔も、その「完成度の高さ」から、「大切な方への贈り物」や「特別な記念品」として、「個人の方から、企業の方」、さらに、「宮内庁御用達」の工芸品として大変重宝されています。
九谷焼は、敬老の日、金婚式、銀婚式の記念品・贈答品、父の日・母の日・誕生日プレゼントに、定年退職祝い、内祝い、還暦祝い、喜寿祝い、米寿祝い等の記念品として、人気の高い、陶磁器の名ブランド。長い歴史を持つ九谷焼は、鮮やかな「九谷五彩」の中に、土に命を注ぎ上絵に心を込める職人のひたむきな情熱と豊かで細やかな感性が見事に調和して表現されており、日本を代表とする陶磁器として国内はもとより海外まで知られ、多くの人達に支持され親しまれております。
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