ボヘミアガラス ホワイト オーバーレイ カップ 花の装飾
ボヘミアガラス ホワイト オーバーレイ カップ 花の装飾
( Bohemian Glass Overlay Glass Cup in White with Floral Decor )
チェコを代表するガラス工芸、「ボヘミアガラス」のアンティーク・ヴィンテージ品です。19世紀後半の制作と思わしき作品。
ボヘミアガラスは、そのヨーロピアンなエレガントで気品溢れる華やかな装飾と卓越した技術で世界的に評価の高いガラス工芸品。
始まりは、9世紀頃とも言われ、その伝統と格調高い美しさは現代においても多くの人を魅了しています。
本作品は、赤のカリガラスの上に、オーバーレイと言う技法で、ホワイトのガラスを被せて装飾をカッティングしています。
オーバレイとは、鮮やかな色のカリガラスに別の色のカリガラスを被せ、上に被せたカリガラスをハンドカットする事により、窓のように光が内側からこぼれるようにデザインされる技法。
更にその上から、熟練したペインターが、丹念に美しい色絵・装飾を施していきます。ボヘミアガラスの作品でも多くのオーバーレイのものがあります。
花びらの装飾が実に上品で美しい作品です。更に金による彩色装飾が美しいアクセントとなっています。マイスターの熟練の技術による緻密で芸術性の高い仕事。
ボヘミアガラスは、東欧、チェコを代表するガラス工芸。
ボヘミアガラスの始まりは9世紀頃とも言われます。その伝統と格調高い美しさは、ガラスの持つ美しさをヨーロッパ的な解釈で芸術作品まで昇華させた、独自の美意識と伝統技・装飾美。ボヘミアガラスの神秘の輝きは、ただ人的に施されたきらびやかな装飾だけでなく、ガラスの特性、外観、光沢、カット、ガラスの表面の光の屈折、厚みの差による光学的効果などから生みだされています。
幾世紀にもわたって刻まれてきたボヘミアガラスの伝統芸術。この透明感ある輝きは、まさに「光」の芸術と言えるでしょう。「森の湖の国」で育った天然の素材と600年の伝統に磨かれた技は、時を越えて世界中の人々を魅了し続けています。ボヘミア独特の装飾に基づくデザインは、様々なガラス工芸の可能性を見出しました。チェコのガラス工芸家たちは、常に時代の感覚を取り入れ、しかも芸術の普遍性を見つめています。
[出典]Live Auctioneers
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