ボヘミアガラス ラスカ ブルーラスターローズ 花瓶
ボヘミアガラス ラスカ ブルーラスターローズ 花瓶
( Bohemian Glass Laska Blue Luster Rose Vase )
チェコ共和国の有名なガラス工芸、「ボヘミアガラス」の花瓶です。
いかにもボヘミアガラスと言った感じの、ヨーロッパ的な美学を感じさせる、美しい装飾とエレガントさに溢れた作品です。
本作は、ボヘミアガラスメーカー「ラスカ ( LASKA )」によるもの。
ブルーラスターローズ ( Blue Luster Rose ) と呼ばれるシリーズのものです。
ブルーラスターローズは、透き通る青に広がる華やかなボヘミアの花々と繊細なカットが特徴です。
目に飛び込んでくる鮮やかな青は、ラスター彩加工という、特殊な液体の金属酸化物をガラスの表面に塗布して焼き上げることにより、虹彩やパール感など、変化に富む独特の風合いを生み出しています。
落ち着いた装いに神秘的な光が漂います。
華やかで美しい花々も特徴のひとつ。職人がひとつひとつ手作業でガラスの表面に繊細な絵を描いた匠の技ならではの逸品。
更に、ボヘミアならではのレース編みのような緻密で繊細なカットも特徴的です。
これらも全て職人の手作業によるもの。他にはない、気品に溢れた煌めきと優雅さ、豪華さを感じることができます。
ハンド・カットを施したレッド・クリスタル(クリスタルガラスの1種)にカリガラスの技法を取り入れています。ブルーのペイントを施しエナメル風にバラをあしらった技法は、カットの微妙な調和をもたらしています。いままでのレッド・クリスタルにはないガラスの優しさを引き出し常識を破った作品。
ボヘミアガラス
ボヘミアガラスは、東欧、チェコを代表するガラス工芸。
ボヘミアガラスの始まりは9世紀頃とも言われます。その伝統と格調高い美しさは、ガラスの持つ美しさをヨーロッパ的な解釈で芸術作品まで昇華させた、独自の美意識と伝統技・装飾美。ボヘミアガラスの神秘の輝きは、ただ人的に施されたきらびやかな装飾だけでなく、ガラスの特性、外観、光沢、カット、ガラスの表面の光の屈折、厚みの差による光学的効果などから生みだされています。
幾世紀にもわたって刻まれてきたボヘミアガラスの伝統芸術。この透明感ある輝きは、まさに「光」の芸術と言えるでしょう。「森の湖の国」で育った天然の素材と600年の伝統に磨かれた技は、時を越えて世界中の人々を魅了し続けています。ボヘミア独特の装飾に基づくデザインは、様々なガラス工芸の可能性を見出しました。チェコのガラス工芸家たちは、常に時代の感覚を取り入れ、しかも芸術の普遍性を見つめています。
ラスカ
愛、LOVE、チェコ語でLASKA(ラスカ)。「遠い過去と近い過去」。ボヘミアガラスがたどった2つの時代から、LASKAは、インスピレーションを授かりました。遠い過去とは、ロマネスクからゴシック、そしてバロックに至る中世の貴族文化。近い過去とはアールヌーボーを経て、アールデコを創造した近世ブルジョアジー文化。それぞれの時代に、最高のクリエーションをもたらした職人の技、チェコの人々によって、現代まで脈々と受け継がれている美への追求心とそれを支える技術。その全てを駆使して創られる「21世紀のボヘミアガラス」それがLASKAです。
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