リヤドロ ナイルの女王
リヤドロ ナイルの女王 ( Lladro Queen Of The Nile )
圧倒的な技術力と、溜息が出るほどの緻密な仕事です。
陶器インテリア、陶器人形(フィギュリン)で世界的に有名な、スペインの陶磁器ブランド「リヤドロ」の特別限定生産品です。
リヤドロの「ハイポーセリン ( High Porcelain ) 」と呼ばれるシリーズの作品。
ハイポーセリンは、アーティスト達の最高の技術を極めた作品です。ポーセリンのオートクチュールと呼ばれ、陶磁器という素材を、洗練さの粋を尽くし、可能性の限界まで追求した芸術品のシリーズ。
『ナイルの女王』は、古代エジプトの壮麗な船を表現した、長さ152cmにも及ぶ壮大な作品。
当時最強の帝国を率いていたジュリアス・シーザーが古代エジプトの女王クレオパトラのもとを訪れた時、斜陽の道をたどっていたとはいえ何世紀にも渡って続いてきた洗練された文明の輝きと偉大さを未だ保っていた宮廷の壮麗な様子に感嘆したと伝えられています。ナイルの国の宮殿や寺院の数々を砂漠の砂が飲み込んでから長い年月を経た今でも、その輝きは人々を魅了し続けています。
リヤドロ史上最も野心的な作品として相応しいテーマと言えます。
この作品では、ラムセス2世の王妃、ネフェルタリが子供たちやお供の者たちに囲まれて、宮廷の威光に包まれながらナイルのほとりを散策しています。ネフェルタリはラムセス2世に愛されただけでなく、政治的手腕にも長け、彼女以降クレオパトラの出現までは、これほどの政治的才能を発揮した女性はいませんでした。
この作品の制作年数は5年にわたり、彩色に400時間、パーツの組み立てに150時間が費やされました。
12人の人物がこの複雑な作品に登場し、活き活きとしたさまざまな場面を構成しています。
装飾も特筆に値します。布の肌合い、宝石細工、人物が身に着けるジュエリー、女王が着ける髪飾り(王だけに許された、神々や権力者を象徴するもの)、「二つの地の女王」(上エジプトと下エジプト)を意味する二重の王冠、ダチョウの羽で作られた扇など、豊かな装飾と古代エジプトで用いられていたシンボルが、驚くほど正確に再現されています。陶磁器と言うマテリアルのものとは思えない精密さです。
『ナイルの女王』はポーセリン・アート史に残る作品と言えます。芸術的にも技術的にもリヤドロを代表する作品となっています。
制作年は2006年。100点の限定生産品です。
1950年代初め、ホアン、ホセ、ビセンテのリヤドロ三兄弟は「優しさあふれる世界を創造したい」という大きな夢をポーセリン(磁器製品)に託し、スペインの古都バレンシア近郊に小さな窯を築きました。
それが、「リヤドロ」の始まりです。
実物スケッチから本制作にいたるまで、すべて手作りで行われ、その精巧さとやさしい色合い、今にも動き出しそうな表情などはため息が出るほどの芸術品です。現在、世界的に有名なデザイナーやクリエイターを起用し、ますます広がりと奥行を増すリヤドロの世界は各国のメディアからも期待と注目を集めています。
[出典]Lladró
[リヤドロ購入]Amazon.co.jp