ヨーゼフ・ホフマン 銀製 ティーセット
( Josef Hoffmann Silver Tea set 9 pieces )
シルバーの重厚感に溢れています。豪華で高級感溢れるティーセット。
この銀製のティーセットは、オーストリアの建築家、デザイナーである「ヨーゼフ・ホフマン ( Josef Franz Maria Hoffmann )」によるもの。
1903年-1904年の制作です。
アンティーク・ヴィンテージ品。
ヨーゼフ・ホフマン(Josef Franz Maria Hoffmann、 1870年12月15日 – 1956年5月7日)はオーストリアの建築家、デザイナーです。
ウィーン分離派の中心メンバーの一人。20世紀始めにウィーン工房を主宰しました。
1899年以降、37年にわたってウィーン芸術工芸学校で教鞭をとり、1903年、銀行家フリッツ・ヴェルンドルファーやデザイナーコロマン・モーザーと共にウィーン工房を設立しました。
ここで彼は多くの作品の構想を描いています。1906年、自ら手がける初めての大作「プーカースドルフのサナトリウム」を建築。
オーストリアで登山鉄道を運営していたオーストリア、ベルギーの合弁の鉄道会社の顧問アドルフ・ストックレーと知り合い、この出会いから、ブリュッセルの別邸(ストックレー邸)の設計を依頼され、その建築に当たります(1905-1911年)。
これは、直線的な装飾を用いたウィーン分離派の特徴が表れており、建築史上に残る彼の代表作となっています。ホフマン及びウィーン工房が装飾、家具、食器、庭園までをデザインし、クリムトが食堂の壁画を描いたことでも知られています。
ウィーン工房は、ホフマンとコロマン・モーザーが設立したデザイン工房。アーツ・アンド・クラフツ運動の影響を受け、家具、布、服飾など生活に関わるものを制作しました。ストックレー邸はウィーン工房が総力を挙げて制作にあたった作品です。1932年に経営難のため解散してます。
このティーセットは、そのウィーン工房によるものです。
素材は、銀の他、アメジスト、ラピスラズリ、黒檀などが用いられています。
サモワール、ティーポット、シュガーボウル、ミルクジャグ、シュガトング等で構成されています。
高い芸術性と職人による技術を融合させた、アーツ・アンド・クラフツ運動の影響を感じさせる作品。アーツ・アンド・クラフツ運動で主張された「生活と芸術の融合」は、この後のアールヌーヴォーやアールデコ、バウハウスなどの芸術ムーブメントにも影響を与えていきます。
ティーセットの各ピースには、デザイナーのヨーゼフ・ホフマンと銀工師のアルフレッド・メイヤーのマークが刻印されています。
[出典]Yves Macau
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