有田焼 KOMON(コモン) 豆皿
有田焼のシンプルモダン。伝統とミニマル。
そんな印象を持つ有田焼のモダンなプロダクトです。
KOMONは、小紋の事。
有田焼の産地商社「キハラ(KIHARA)」によるプロジェクト作品。「有田をもっと身近に感じてほしい。毎日の生活に気軽に取り入れられる器を作ろう」と企画されたオリジナルコレクションです。
古来より伝わる日本の伝統紋様をモダンにアレンジしたKOMONシリーズ。モチーフにした紋様はそれぞれに意味が込められており、長いあいだ人々が幸せを願い育ててきた紋様です。
有田焼、ひいては陶磁器を代表する技法、染付をベースにしています。染付は、釉薬を施す前の素焼生地にコバルトを原料に使った絵の具で絵付けをし、釉薬を掛け、本窯と呼ばれる1300〜1400度ほどで焼成させる技法。
白地に美しい藍色の色絵が印象的で、和食器の定番と言うイメージがあります。
KOMONは、「染付らしい呉須のにじみなど、手書きの味わいを残したい」「和柄を取り入れつつもモダンでグラフィカルな図案にしたい」「複数まとめ買いしたくなるような商品にしたい」と言う思いから、生み出されました。
一般的な転写技法では商品に深みがでないので、手書きの雰囲気を追求できるパット印刷を採用し、従来のパット印刷の工程を見直し、染め付けの凹凸をあえて残すことで新しい表現を見いだしています。
また、ギフト需要を意識し、縁起の良い柄の中から、季節柄5つ、吉祥柄5つのラインナップで展開。それぞれの紋様の特徴を抽出してモダンなグラフィックに仕上げていきます。
パット印刷は、繊細で複雑な絵柄でもスピーディーに器に印刷できる染付の技法。一般的な転写紙では貼ることができない形状・曲面でも印刷が可能で、印刷時にでる呉須の“にじみ”や“ぼやけ”などにより深みのある雰囲気を出すことができます。量産に向いている技法の一つです。
キハラは、「有田・波佐見の伝統産業を未来へつなぐ」をテーマに、有田焼・波佐見焼の産地商社として、この400年の伝統技術と先人たちの想いを胸に、現代の生活に合わせた商品開発を行い、末永く愛される器を届ける事を使命としています。
日本磁器発祥の地、有田焼
有田焼とは、現在の有田町やその周辺で生産された磁器の総称で、江戸時代には、有田皿山で作られた製品が伊万里港から積み出されたために「伊万里焼」または「伊万里」と呼ばれました。豊臣秀吉が朝鮮へ出兵した文禄の役(1592)・慶長の役(1597)の後、朝鮮半島から多くの陶工達が渡来、彼らによって日本の各地で次々と開窯されました。
とくに有田では17世紀初頭に有田泉山で良質の磁器原料が発見され、日本で最初に磁器が焼かれたところです。
その後、寛永14年(1637)に鍋島藩が伊万里・有田地区の窯場の統合・整理を敢行し、現在に知られている有田皿山の体制を整えていったのです。
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