九谷焼 高明 10.5号飾皿 鳳凰図
繊細で精緻に描き出された美しい作品です。
日本を代表する伝統陶磁器工芸品「九谷焼」の飾皿です。
九谷焼の作家、伝統工芸士、高明(たか あきら)によるもの。圧倒的に丁寧に作りこまれた色絵が素晴らしいです。
高明は、80年前に開かれた九谷光崖窯の二代目。
彩色金襴手をベースとした九谷焼の伝統溢れる色彩の組合せで緻密に繊細に描き上げています。
モダンな香りもしつつ品格・風格に溢れています。
下地には、絵具を器面に落とすようにして極小の点をひとつひとつ描く、九谷焼の伝統技法「青粒(あおちぶ)」が施されています。
色絵のモチーフとなっているのは、中国の伝説上の霊鳥、「鳳凰」。
鳳凰は、中国神話の伝説の鳥、霊鳥であり、鳳皇とも表現されます。
日本や朝鮮など東アジア全域にわたって、装飾やシンボル、物語・説話・説教などで登場する、縁起の良い、おめでたいことの前兆として現れるとされる霊鳥です。
美しく緻密で丁寧に描かれた色絵は、絵画のような芸術性に溢れています。
飾皿は名前の通り、実用性よりインテリア・置物としての意匠的な価値が大きく、美術的・芸術的価値の高いものが多いです。
九谷焼の伝統美と匠の技が凝縮されています。
九谷光崖窯は、初代光崖が石川県小松市高堂町に約80年前に開き現在に至っています。
高堂という地域は金を使う絵付け「彩色金襴手」の特に高度な技術が作られてきました。
光崖窯の第一の精神はすべて手作り手描きが基本。それは今も大事に守られています。
光崖窯で作られた金粉は柔らかい輝きを持ち作家が心を込めて描くことによって命を吹き込まれます。あらゆる場面に人が関わり人が中心で作品を作り上げていきます。ひとつひとつの作品に想いを込めています。
高明は、祖先が創り出した古九谷、吉田屋、飯田、永楽、庄三風とそれぞれの思潮に敬意を表しつつ、九谷の伝統技法に現代の感覚を巧みに取り入れ、金彩の持つ豪華さと繊細と精緻さから来る上品さが上手に組み合わされた作品作りが特徴。
米国ワシントンスミソニヤン財団サックラ美術館や、ウズベキスタンのタシケント美術館に、作品が永久保存されているなど、海外からの評価も非常に高い作家です。
日本国内での「知名度」はもちろん、海外でも「ジャパンクタニ」と高い評価を受ける九谷焼。「赤、緑、黄、紫、紺青」の「5彩の色使い」で豪快かつ繊細に描かれる「色絵の表現力」は他に類がない、九谷焼「独特の魅力」です。
今も昔も、その「完成度の高さ」から、「大切な方への贈り物」や「特別な記念品」として、「個人の方から、企業の方」、さらに、「宮内庁御用達」の工芸品として大変重宝されています。
九谷焼は、敬老の日、金婚式、銀婚式の記念品・贈答品、父の日・母の日・誕生日プレゼントに、定年退職祝い、内祝い、還暦祝い、喜寿祝い、米寿祝い等の記念品として、人気の高い、陶磁器の名ブランド。長い歴史を持つ九谷焼は、鮮やかな「九谷五彩」の中に、土に命を注ぎ上絵に心を込める職人のひたむきな情熱と豊かで細やかな感性が見事に調和して表現されており、日本を代表とする陶磁器として国内はもとより海外まで知られ、多くの人達に支持され親しまれております。
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