ファベルジェの卵 15周年記念 1911

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ファベルジェの卵 15周年記念 1911 ( Fabergé Imperial Eggs Fifteenth Anniversary 1911 )
( Fabergé Imperial Eggs Fifteenth Anniversary 1911 )

歴史上屈指の工芸美術品とも言われる、ロシアの貴金属工芸の名作シリーズ、ファベルジェの卵です。
ファベルジェの卵は、ロシア王室ご用達であった、宝飾・金細工師、ピーター・カール・ファベルジェ (Peter Carl Fabergé) による、ロシア王室の為に制作したイースター・エッグ。今回のエッグは、1911年に制作された、「15周年記念 Fifteenth Anniversary 」です。

「15周年記念」の卵は1894年に即位した皇帝ニコライII世の在位15周年を記念したもの。素材に用いられているのは、ゴールド、緑と白と乳白色のエナメル、ダイヤモンド、水晶、象牙などです。

卵には、パネル状に皇帝と皇后や子どもたちの肖像画、風景画などの様々な緻密な絵画が施されています。これは、細密画家の Vasilii Zuiev により描かれたもの。象牙に描かれています。
3段、18のパネルに分かれており、16個のパネルに対し絵画が施されています。この卵の”仕掛け”は、この皇帝と皇后の肖像画と戴冠式などのミニチュア絵です。

このエッグは、元々フォーブス家が所有してましたが、フォーブスの死後、2004年に売却され、現在の所有者は、ロシアの財団、「ヴィクトール・ヴェクセリヴェルグ ( Viktor Vekselberg ) 」です。
なお、フォーブス家が所有していたファベルジェの卵は9点ありましたが、それら全てを ヴィクトール・ヴェクセリヴェルグ ( Viktor Vekselberg ) が買い取っています。
 

ピーター・カール・ファベルジェ (Peter Carl Fabergé) とは19世紀末から20世紀初頭にかけてロシア王室ご用達となった宝石商・金細工師です。
インペリアル・イースター・エッグでよく知られています。
ファベルジェがロシア王室の注文を受けて製作された数多くの宝飾品や飾り物、文房具、時計等、膨大な工芸品が残されています。

ロマノフ家のアレクサンドルIII世とニコライII世の注文でそれぞれの皇后と母后のために製作されたインペリアル・イースター・エッグと呼ばれる作品群はその独創性に溢れる美しさと、精緻を凝らした仕掛けとで歴史上屈指の工芸美術品として名高いものです。
ファベルジェの卵とも言われます。
1885年から1917年の間に58個作成されたとされますが、数については異説もあります。
現存が確認されず、行方不明となっているものも多くあります。

ファベルジェの卵 15周年記念 1911 ( Fabergé Imperial Eggs Fifteenth Anniversary 1911 )

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[出典]Alexander Palace Time Machine
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