Paul Swan Topen 「時計仕掛け」の蝶
生体の美しさとメカニカルな美しさのハイブリッド。
スコットランド生まれのアーティスト兼デザイナー、「Paul Swan Topen」による、時計仕掛けの蝶の作品。
ビンテージの時計のエンジニアリング、そして蝶への情熱により、この作品がもたらされました。
昆虫とメカニクス、有機体と無機体の融合。
この作品は、個性的なプロダクトをリリースし続けているフランスの高級時計メーカー「MB&F」主催のM.A.D.Galleryのコレクション。
昆虫に着想を受けた作品を特集した「メカニカル・エントモロジー」コレクションの一つです。
息絶えた蝶に、時計メーカーの施盤を使って創作した複雑な真鍮のボディを加えた装飾を施し、また、アンティークな時計や懐中時計に由来する部品を組み込んで、メカニカルかつ神話の創造物が今にも飛び立とうとしている様を創作しています。
蝶々と時計とはかけ離れた世界に生存しているように思えますが、この2つの世界は16世紀の最初の振り子時計で「バタフライキー」や「バタフライ脱進機」が使用されているように奇妙につながっています。
Paul Swan Topenは、昆虫と時計製造の結びつきを、蝶に着想を得た作品を介して強めています。
「MB&F」は、イタリア、ミラノ出身で、数々の時計ブランドの役員を務めてきた、マクシミリアン・ブッサーが、2005年に創業した世界初のオロロジカル( horological = 時計 ) コンセプトブランドです。
MB&Fは、マクシミリアン・ブッサー&フレンズという意味。
3つのアルファベットと「&」が創業者マクシミリアン・ブッサーの哲学を表わしています。
彼は時計製作全体のコーディネーターであり、メカニズムの製作は最高の独立時計師に任せるやり方です。
その時計師達はブランドの「友人」であり、時計製作の才能を集めたオーケストラを指揮するのがマクシミリアン・ブッサーで、彼らがMB&Fの時計に個性を与えています。