ボヘミアガラスカール・パルダアールデコ花瓶

by crafts_design · 公開済み 2018年8月19日 · 更新済み 2018年8月20日

( Bohemian Glass Karl Palda Art Deco Vase )

モダンテイストの香り高い、ミッドセンチュリーの芳香。
チェコを代表する、世界的に有名なガラス工芸品、「ボヘミアガラス」の花瓶作品です。制作されたのは、1920年代〜1930年代。アールデコ様式の装飾で覆われています。
幾何学的なアールデコ調のデザインが実にモダンな印象を醸し出しています。

ミッドセンチュリーの美学と、アールデコスタイルが醸し出す、モダンインテリアの佇まい。
この作品は、カール・パルダ ( Karl Palda ) によるもの。カール・パルダは、1888年からボヘミアで美術用ガラス製品の生産を始めますが、最盛期は、1920〜1930年代。アールデコを基調としたデザインが特徴的です。
アールデコにて幾何学化された花のデザインは、黒のエナメルで彩色されており、クリスタルガラスの透明感とこの黒色の装飾がより一層、モダンでスタイリッシュな印象を与えています。
ミッドセンチュリーの作品ですが、現代のモダンインテリアとしても十分にその美しさを発揮しています。

ハンドメイドによる熟練した高品質の仕事をうかがわせます。芸術品と言える、高い技術によるカットも素晴らしい品です。
　

ボヘミアガラスは、東欧、チェコを代表するガラス工芸。
ボヘミアガラスの始まりは9世紀頃とも言われます。その伝統と格調高い美しさは、ガラスの持つ美しさをヨーロッパ的な解釈で芸術作品まで昇華させた、独自の美意識と伝統技・装飾美。

ボヘミアガラスの神秘の輝きは、ただ人的に施されたきらびやかな装飾だけでなく、ガラスの特性、外観、光沢、カット、ガラスの表面の光の屈折、厚みの差による光学的効果などから生みだされています。
幾世紀にもわたって刻まれてきたボヘミアガラスの伝統芸術。この透明感ある輝きは、まさに「光」の芸術と言えるでしょう。

「森の湖の国」で育った天然の素材と600年の伝統に磨かれた技は、時を越えて世界中の人々を魅了し続けています。ボヘミア独特の装飾に基づくデザインは、様々なガラス工芸の可能性を見出しました。チェコのガラス工芸家たちは、常に時代の感覚を取り入れ、しかも芸術の普遍性を見つめています。