ファベルジェの卵 花籠 1901
( Fabergé Imperial Eggs Basket Of Flowers )
ロシアの貴金属工芸の名作シリーズ、ファベルジェの卵です。
歴史上屈指の工芸美術品とも言われる、ファベルジェの卵は、ロシア王室ご用達であった、宝飾・金細工師、ピーター・カール・ファベルジェ (Peter Carl Fabergé) による、ロシア王室の為に制作したイースター・エッグ。
今回は、1901年制作の「 花籠 ( Basket Of Flowers ) 」をご紹介します。
この卵は、ロシア皇帝ニコラスII世の妻、アレクサンドラ・フェオドローブナへのギフトとして制作されたものです。
ファベルジェの卵は、どれも”仕掛け”が施されていますが、この「花籠」については、現存しているものからは、”仕掛け”が見つかっていません。
元々、”仕掛け”が無かったのか、あるいは損失してしまったのか、定かではありませんが、ファベルジェの請求書には「真珠」と記載されており、卵には真珠は無いので、”仕掛け”の一部となる可能性が高いとみられています。
また、”仕掛け”が無いのに加え、卵自体に製造者のマークや製造の他の特徴がないので、卵自体の信憑性に疑いがありましたが、専門家たちは最終的に、この卵は実際にニコラスII世の1901年の贈り物であり、この目的のためにファベルジェの家によって作られ、正式に皇帝のファベルジェの卵と認めています。
卵は野生の花のバスケットとしてデザインされ、日付はダイヤモンドで表示されています。
野生の花は、オレンジ、デイジー、パンジー、カラ、コーンフラワー、アサガオ、オートムギなどで構成されています。卵はシルバーで制作あれており、ギロシェ(波縞模様)の装飾が施されています。台座は青いエナメルで作られています。台座と卵のギロシェは、ダイヤモンドで装飾されています。
この卵の現在の所有者は英国王室です。
ピーター・カール・ファベルジェ (Peter Carl Fabergé) とは19世紀末から20世紀初頭にかけてロシア王室ご用達となった宝石商・金細工師です。
インペリアル・イースター・エッグでよく知られています。
ファベルジェがロシア王室の注文を受けて製作された数多くの宝飾品や飾り物、文房具、時計等、膨大な工芸品が残されています。ロマノフ家のアレクサンドルIII世とニコライII世の注文でそれぞれの皇后と母后のために製作されたインペリアル・イースター・エッグと呼ばれる作品群はその独創性に溢れる美しさと、精緻を凝らした仕掛けとで歴史上屈指の工芸美術品として名高いものです。
ファベルジェの卵とも言われます。
1885年から1917年の間に58個作成されたとされますが、数については異説もあります。
現存が確認されず、行方不明となっているものも多くあります。
[出典]designplanday.com
[ファベルジェ関連商品]Amazon.co.jp