ボヘミアガラス エーゲルマン リッチエングレーヴィング ワイングラス
( Bohemian Glass Egermann RichEngraving Wineglass )
クラシカルでモダン。ヨーロッパの伝統の香り高く。
世界的に評価が高く、歴史のあるチェコのガラス工芸品、「ボヘミアガラス」のワイングラスです。赤いガラスで有名なボヘミアガラスを代表する工房「エーゲルマン」の作品。
ガラス職人B・フリードリッヒ・エーゲルマンによって開発された繊細なエングレーブ ( 彫刻 ) を施した赤色のガラスはボヘミアの古典的工芸品として現代にも継承されています。
ボヘミアガラスの伝統的な赤色と、繊細に施された金彩が、気品と品格に溢れています。
製作の手順ですが、まず、窯に入れて焼き付けを行い、グラス全体を赤色に着色します。次にカット職人が窓枠のような形に赤を残すように削り出していきます。赤色の部分は彫刻師(エングレーヴァー)がボヘミアの伝統的な柄を繊細に彫刻。最後に窓の縁などを金彩で仕上げ、窯に入れ焼き付けて完成となります。
リッチエングレーヴィングと名付けられている通り、赤色に加えて、上品な金彩を丁寧に施し、一層の高級感と優美さを醸成しています。職人たちの技を駆使した手作りの品です。
爛熟したヨーロッパのバロック文明に酔いしれた貴婦人たちが、こよなく愛したというルビーの赤色とゴールドの組合わせ。深紅と黄金色に、貴婦人たちが集う中世が見え隠れします。
中世ヨーロッパでは赤いガラスは「万病を治す魔法の力」をもっているとされ、大変人気がありました。
1832年にB・フリードリツヒ・エーゲルマンは、実に16年もの歳月をかけ、化学反応を利用した真紅のガラスを完成。
彼の名を冠したエーゲルマン・ガラスはボヘミアガラスの古典的な工芸品として現在も世界中の人々に愛されています。
ボヘミアガラス
ボヘミアガラスは、東欧、チェコを代表するガラス工芸。
ボヘミアガラスの始まりは9世紀頃とも言われます。その伝統と格調高い美しさは、ガラスの持つ美しさをヨーロッパ的な解釈で芸術作品まで昇華させた、独自の美意識と伝統技・装飾美。ボヘミアガラスの神秘の輝きは、ただ人的に施されたきらびやかな装飾だけでなく、ガラスの特性、外観、光沢、カット、ガラスの表面の光の屈折、厚みの差による光学的効果などから生みだされています。
幾世紀にもわたって刻まれてきたボヘミアガラスの伝統芸術。この透明感ある輝きは、まさに「光」の芸術と言えるでしょう。「森の湖の国」で育った天然の素材と600年の伝統に磨かれた技は、時を越えて世界中の人々を魅了し続けています。ボヘミア独特の装飾に基づくデザインは、様々なガラス工芸の可能性を見出しました。チェコのガラス工芸家たちは、常に時代の感覚を取り入れ、しかも芸術の普遍性を見つめています。
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