漆器 奥井美奈 乾漆箱 「流れる」
黒と赤のコントラストが印象的です。
女性の漆作家「奥井美奈 ( オクイ ミナ ) 」による乾漆箱作品です。
漆の魅力と、女性らしい感性で仕上げた魅惑的な漆箱。
平成29年の第64回日本伝統工芸展で、日本工芸会総裁賞を獲得した作品です。
女性らしい柔らかでゆるやかな曲線で構成されています。
ふわりとした感覚。
そこに漆の持つ黒色と赤色の魅力が印象的に組み合わされています。
人間性豊かな乾漆の彩りは、堅く定形的と思われがちな漆の概念を変えたと言えます。現代的で女性らしい形・色遣いの新感覚の漆器です。
奥井美奈は、横浜市生まれ。東京女子大学卒業。石川県立輪島漆芸研修所卒業。
人間国宝の「室瀬和美」に師事。2009年に独立しました。
堅く定形的と思われがちな漆の概念を変えた作品作りをしています。日本工芸会賞、東京都知事賞の受賞歴がそれを物語っています。日本工芸会正会員。
[出典]石川県立美術館
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