ブラウンニゾスーパー 8カメラ 561

by crafts_design · 公開済み 2019年7月6日 · 更新済み 2019年7月6日

( Braun Nizo Super 8 Camera 561 )

各要素が絶妙なバランスで配置されています。「デザイン」と言うものの美しさを改めて感じる瞬間。
無駄が削ぎ落とされた配置の美学。
ドイツの電気器具メーカー「ブラウン(Braun)」の子会社だった、「ニゾ（Nizo)」による8ミリカメラです。クラシカルでヴィンテージな香り満載です。

ブラウンは、ドイツのモダンインダストリアルデザイン、また機能性と技術の融合と密接な関わりなど、現代のプロダクトデザインに大きな影響を及ぼしてきたメーカーです。
そしてその中核をなしていたのが、プロダクトデザイナーとして伝説的存在と言われる「ディーター・ラムス」です。

ディーター・ラムスは、ブラウンのデザインチームのチーフとして40年間に渡り、500を超える名作を世に送り出した巨匠。彼のデザインポリシーを現した「“Less but better “(より良いデザインは、より少ないデザインである)」と言う言葉が有名です。
バウハウスデザインの流れを組む“ 機能が決定するデザイン”はディートリッヒ・ルブスらに継承され、クロックやウォッチ等多くの製品がMoMAにも所蔵されています。
現在のプロダクトデザインの最高峰の一人と言える、アップルのジョナサン・アイブもこのディーター・ラムスに多大な影響を受けています。

プロダクトデザインの心得として、彼の哲学とも言える“良いデザインの10カ条“が現代のデザイナー達にも大きな影響を与えていることを、世界中で愛用されている携帯電話や音楽家電を通じて確認することが出来ます。

この8ミリカメラは、そのディーター・ラムスがデザインしたものです。
ラムスの創造的な指導のもとに設計、販売され、ニゾシリーズの中でも最も優れたモデルと評されています。
彼のデザインポリシーを現した「“Less but better “(より良いデザインは、より少ないデザインである)」と言う言葉通り、各機能が必然のようにデザインされ、そこには無駄が排除されたミニマルな美しさに溢れています。
1960年代のミッドセンチュリーのヴィンテージ品です。