アルヴァ・アアルト 41 アームチェア パイミオ
( Alvar Aalto 41 Armchair Paimio )
時代を超える完成されたデザイン。
今もなおモダンで心惹かれるデザインです。
フィンランド出身の20世紀を代表する世界的なデザイナー、建築家、都市計画家の「アルヴァ・アアルト ( Alvar Aalto )」による「パイミオ・チェア」です。
北欧インテリアの名作です。
パイミオ・チェアは、正式には、「41 アームチェア パイミオ」と呼ばれます。アアルトが1932年に発表したチェア。元々は、フィンランドの都市 パイミオのサナトリウム(結核療養所)の設計を手掛けた際に、患者が使う椅子としてデザインしたものです。椅子の名前は、そのサナトリウムのある町、パイミオに由来しています。
このチェアは、アアルトが家具を生産・販売するために、妻のアイノとともに設立した会社、アルテック社 ( Artek (company)) において主要なプロダクトとなりました。また、アアルトもこのチェアにより、インテリアデザイナーとしての地位を確固たるものとしました。現在では本国だけでなく世界中の人々の暮らしの中で使われるほど、北欧の名作家具として有名。
当たり前のように存在しているアームチェアのデザインに、軽やかで有機的なカーブを描くフレームを組み合わせたフォルムは、家具デザインの歴史に衝撃と革命をもたらしました。カンチレバーのフレームに固定された座席は、まるで宙に浮いているかのようで、驚くほどの弾力性で腰かける人の体を受けとめてくれます。
肘掛けを兼ねたフレームは、分厚いひとつのフレームを半分に分割して両端に設置しています。そのため、経年変化による木材の歪みが起きにくく、フレームのバランスが崩れないようになっています。
快適な座り心地と、気持ちの良いほど滑らかなカーブ。アアルトの作品の中でも傑作との評価の高いチェアです。
アルヴァ・アアルト ( 1898年 – 1976年 ) は、フィンランドが生んだ20世紀を代表する世界的な建築家、都市計画家、デザイナー。その活動は建築から家具、ガラス食器などの日用品のデザイン、絵画までと多岐にわたります。スウェーデンのグンナール・アスプルンドと並んで、北欧の近代建築家としてもっとも影響力があった1人であり、モダニズムに対する人間的なアプローチで知られています。
ユーロ導入まで使用されていた50フィンランド・マルッカ紙幣に肖像が描かれていました。
アアルトがデザインした家具は、アルテック(Artek)が製作・販売しています。この会社はアアルトの事務所の所員ニルス・グスタフ・ハールの紹介で知り合ったマイレア邸の施主、ハッリとマイレのグリクセン夫妻とハールとアアルト妻アイノと1935年に共同設立されました。
また、アアルトと、妻アイノがデザインしたガラス食器はイッタラ(Iittala)が製作しています。
[出典]Artek
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