ラリック パルメ 花瓶
柔らかなクリスタルに、みずみずしいグリーンが美しく融合しています。
フランスのクリスタルガラス工芸ブランド「ラリック」の花瓶です。
熱帯植物にインスパイアされて制作された花瓶作品。ヤシの木(Palme)をモチーフにしています。
世界で99ピースの限定生産品です。
ラリックの特徴的なサテン仕上げと研磨により仕上げられたクリスタルガラスに、葉を模した美しいグリーンが絡みます。
細かく刻まれた水玉がちりばめられて、花瓶の本体に、繰り返し、重ねられています。
ヤシの木は勝利の象徴とされます。メソポタミアからエジプト、中東からギリシャまで、過去において、ヤシの木は豊富な意匠と図像で表現されてきました。
この花瓶は、そうしたヤシの木の装飾的な美しさと力を表現しています。
そしてラリックのクリスタルガラスの純度と輝きの技術が、素晴らしいデザインに一層の魅力を与えています。熟練したマイスターの技と伝統。
ラリックは、花や樹木、昆虫、動物、そして神秘的な女性像などを題材した作品が多く、繊細で優美な美しさとヨーロッパの香り高い芸術性に溢れた工芸品。
創始者のルネ・ラリックは、「アール・ヌーヴォー」の宝飾デザイナーとして名声を得、その後ガラス工芸品の製作に転向し「アール・デコ」のガラス工芸作家として成功を収めました。1860年にフランス・シャンパーニュ地方に生まれたルネ・ラリックは、1900年に開かれたパリ万国博覧会で「アール・ヌーヴォー」の宝飾デザイナーとして名声を得、その後ガラス工芸品の製作に転向し「アール・デコ」のガラス工芸作家として成功を収めました。その作品は今日、フランスの文化遺産に数えられ、パリ・オルセー美術館、ニューヨーク・メトロポリタン美術館など世界中のミュージアムに所蔵されています。
その特徴は、花や樹木、昆虫、動物、そして神秘的な女性像などを題材としてフロステッドといわれる艶消し技法を使ったレリーフによる装飾表現です。フロステッド加工、あるいはフランス語でサティナージュと呼ばれるラリックの伝統的な艶消しのテクニックにより、光は単純に透過することなくクリスタルの内部にこもってから柔らかに反射されるため、レリーフにニュアンスあふれる陰影が生まれます。深い白色のトーンから透明に近い仕上げまで、多彩なフロステッド加工においてラリックの工房は世界最高の技術を誇ります。
[出典]LALIQUE
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