ブラウン 小型ラジオ&レコードプレイヤー TP1
( Braun Portable Record Player and Radio TP1 )
ミニマルで美しいデザインに、静かに存在を主張する個性。
端正で普遍的な美しさです。
このプロダクトは、現代のプロダクトデザインに大きな影響を与えているドイツの著名な電気器具メーカー、「ブラウン(Braun)」の、ポータブルラジオ兼レコードプレイヤー「TP1」です。
インダストリアルデザイン業界において伝説的存在と言われる、ブラウンのデザイナー、ディーター・ラムスによるデザイン。
この「TP1」は1956年に発売されたプロダクト。トランジスタ・ラジオ(型番T4)と、7インチ専用ポータブル・レコードプレイヤー(型番P1)を組合わせています。
意表をつくのは、レコード針。針は盤の上からではなく、下から出てきて再生します。
様々な要素をシンプルに構成し、端正なデザインで仕上げるのは、ディーター・ラムスたる所以と言う感じです。
ラムスの生み出すデザインはミニマルで端正ですが、一目でラムスっぽさを感じさせるアイデンティティがあります。それが各要素の配置、もしくはそれによって生み出されるリズムのようなものの影響なのかは、何とも言えないですが、明らかな個性があります。そしてこのプロダクトもそうした「ラムスらしさ」を存分に感じさせます。
ディーター・ラムスは、ブラウンのデザインチームのチーフとして40年間に渡り、500を超える名作を世に送り出した巨匠。彼のデザインポリシーを現した「“Less but better “(より良いデザインは、より少ないデザインである)」と言う言葉が有名です。
バウハウスデザインの流れを組む“ 機能が決定するデザイン”はディートリッヒ・ルブスらに継承され、クロックやウォッチ等多くの製品がMoMAにも所蔵されています。
プロダクトデザインの心得として、彼の哲学とも言える“良いデザインの10カ条“が現代のデザイナー達にも大きな影響を与えていることを、世界中で愛用されている携帯電話や音楽家電を通じて確認することが出来ます。
[出典]soft tempo records magazine
[デザインの美しいBRAUN製品購入]Amazon.co.jp