ラリック 花瓶 ヴィジオ
優美で優雅、そして建築的。
フランスのクリスタルガラス工芸ブランド「ラリック」、そして、女性建築家、ザハ・ハディッド ( Zaha Hadid ) とのコラボレーション作品です。
以前、紹介した「ラリック 花瓶 マニュフェスト」と同時期のもの。
ラリックの持つ、曲線的、フェミニンで優美なスタイルと、ザハ・ハディッドの自然の形態の複雑さと美しさを特徴とした建築的なアプローチが見事にマッチしています。
花瓶のラインはほぼ無限の動きで上に上昇しています。
ラリックの象徴である、サテン仕上げとポリッシュ仕上げのクリスタルがスタイルに完璧にフィットしており、双方らしさがうまく溶け込んでいます。
色合いは、クリア、ブラック、ミッドナイトブルー、そしてフクシアと名付けられた赤紫色。
署名と番号が付与された証明書付きの限定作品です。
1860年にフランス・シャンパーニュ地方に生まれたルネ・ラリックは、1900年に開かれたパリ万国博覧会で「アール・ヌーヴォー」の宝飾デザイナーとして名声を得、その後ガラス工芸品の製作に転向し「アール・デコ」のガラス工芸作家として成功を収めました。その作品は今日、フランスの文化遺産に数えられ、パリ・オルセー美術館、ニューヨーク・メトロポリタン美術館など世界中のミュージアムに所蔵されています。
その特徴は、花や樹木、昆虫、動物、そして神秘的な女性像などを題材としてフロステッドといわれる艶消し技法を使ったレリーフによる装飾表現です。フロステッド加工、あるいはフランス語でサティナージュと呼ばれるラリックの伝統的な艶消しのテクニックにより、光は単純に透過することなくクリスタルの内部にこもってから柔らかに反射されるため、レリーフにニュアンスあふれる陰影が生まれます。深い白色のトーンから透明に近い仕上げまで、多彩なフロステッド加工においてラリックの工房は世界最高の技術を誇ります。
[出典]Gracious Style
[ラリック購入]Amazon.co.jp