イサム・ノグチ 「AKARI」
ほっと落ち着く、安らかで温かい光。伝統とモダン、そして普遍の気持ちを揺さぶる感動があります。
日系アメリカ人の彫刻家、イサム・ノグチによる「AKARI」と名付けられた照明作品シリーズ。ノグチが特に執心したシリーズです。
きっかけは、1951年に岐阜提灯に関心を寄せ、尾関次七商店(現オゼキ)の提灯工場を見学したこと。強く魅せられ、この作品が誕生しました。
AKARIは、単なる照明器具でも芸術作品でもなく、実用的な光の彫刻としてデザインされました。日本の伝統的な和紙と竹を使った照明彫刻です。
イサム・ノグチは、35年をかけて200種類以上のAKARIを生み出しました。現在は、そのうちの約50種類の作品が販売されています。
AKARIは、伝統的な岐阜提灯をベースにデザインされています。発表当時は、無地の提灯は葬祭用のイメージが強く、インテリアとしての使用は好まれませんでした。そこでイサム・ノグチは、手書きの抽象模様や書をあしらったものも造り出しました。
AKARIは、天井から吊り下げて使用する大型のシーリングライトです。ベッドサイド、サイドテーブルの上、フロアー用など、用途に合わせた形とサイズを多彩に揃えています。
竹の枠組みと和紙を組み合わせて作られており、優しく柔らかな光を放ちます。この照明作品は、日本の伝統的な和紙の風合いや柔らかな光の美しさを活かしつつ、モダンなデザインと機能性を兼ね備えています。
ノグチは20世紀のアメリカを代表する彫刻家・デザイナーであり、彼の作品は抽象表現主義やモダニズムの影響を受けています。AKARIは彼の日本とアメリカの文化的背景を融合させた作品の一つです。
そのデザインは、さまざまな形やサイズで展開されており、テーブルランプやペンダントライトなど、さまざまな用途に使われています。ノグチのAKARIは、そのシンプルで美しいデザインと、和紙特有の温かみのある光が特徴的です。
[出典]AKARI Light Sculpture by Isamu Noguchi
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