セルジュ・ムーユ照明ランパデールアンルミエール

by crafts_design · 2024年9月17日

( Serge Mouille Lampadaire 1 Lumière )

エレガントでスレンダー。普遍的なミニマルな美しさです。
ミッドセンチュリーを代表するフランス人デザイナー、セルジュ・ムーユ ( Serge Mouille ) 。彼の代表作であるライティング作品です。
セルジュ・ムーユは1950年代前半から60年代の半ばまでという短期間に照明器具の開発、制作を行いました。自然の造形、素材との対話、そして職人的技術によって生まれた一連のランプは、同時代に活躍したシャルロット・ペリアン、ジャン・プルーヴェ、ジョルジュ・ジューヴらの作品と同様、独特の輝きを放っています。

代表作でもある《ランパデールトワルミエール》は1952年、建築家／デザイナーのジャック・アドネの勧めで家具メーカー〈Compagnie des arts français〉のために制作したもの。細長い脚に三本の細いアームから貝殻のようなリフレクターが3つついたこの照明は絶妙なバランス感覚と彫刻的な美しさを持ち、多くの人を惹きつけました。
その後発表されたのが、ランパデールトワルミエールのように空間に馴染み、より使いやすいアイテムの必要性を感じて作られたのが、このランパデールアンルミエール（Lampadaire 1 Lumière）です。

同じシリーズにも関わらず、非常に異なる性質を持っています。
スレンダーでエレガントなランパデールアンルミエールの描く線は植物の葦を彷彿とさせます。シェードの角度を変えることで、さまざまな光の表情を生み出します。

彼の作品はその希少性も手伝って、世界中の建築家やデザイナー、コレクターから絶大な支持を得ています。1988年にセルジュ・ムーユが没し時間が経過した今も、世界的な再評価はますます高まっています。

時を経て、セルジュ・ムーユの照明を日本で復刻したのがイデーです。
写真前半のシルバーの作品は、アルミニウム本来の色を生かした限定シルバーカラーのもの。その素材感が、シンプルで味わい深い造形と相まってプロダクトの魅力を際立たせています。